モップスサヨナラ・コンサートより(>>386-390の続き)

最後のG.S.モップス。去る4月23日のサヨナラ・コンサートを文字通り最後に解散した。
昭和42年、あのG.S.全盛期に“朝まで待てない”でデビュー以来実に7年間、彼らは常に
とどまることなく、自己のペースで、それでいて、日本ロック界のリーダー格の道を
歩いてきた。よくある、サヨナラ、コンサートの一種独特の湿っぽさはまるでなく、むしろ
これからの彼らメンバーの4人の旅立ちを、ゲキレイするかの様な、そんな熱気に包まれた、
コンサートであった。

この日、会場の中野サンプラザ・ホールは超満員。そして普通のコンサートよりは幾分、
20才すぎのファンの多かった様である。これも、一つのモップスの歴史の長さを物語って
いるに他ならない。モップスは消えた―けれど、彼らの残した軌跡はこの日本ロック界、
いや、ポピュラー界から消えることはないであろう。そして、それよりも、すでに、作曲、
アレンジャーとして活動を始めている、星勝をはじめ、むしろこれからの4人の方向が
楽しみな、そんな意味深な解散であった。サヨナラ、モップス!

数えきれぬほどあった、あのG.S.がわずか、2年ほどの間で次々と消えて行ったなかで、
シツコク生きのこったグループ。サヨナラ、モップス。以下は、4月23日、サヨナラ・・
コンサートの誌上再現である。