義兄嫁がちょっと変わった人だった。

義兄嫁は私と歳は変わらないけど、すごくしっかりしてて上品だったから第一印象はよかった。
とくにびっくりしたのが子供のしつけ。結婚のあと本格的に会ったのが義実家の法事だったんだけど、
4歳と5歳の子が正座して参加してた。お焼香の作法も綺麗だし、会食でも騒がず残さず食べる。挨拶も完璧。
ところが姑だけが妙にこの三人を嫌がってて、のけものにしたがってた。それもなんか不気味がっていた。
「そんな正座なんかしないで」とか、「お菓子食べなさい。アンパンマンの絵本は?」となんかしつけを無にするようなことまでしてた。
また次の法事でも義兄嫁にその子供たち礼儀正しくて、親戚は大喜び。
それで相変わらず姑だけがしつけを邪魔する。また義兄嫁が相手しないから、姑が焦っていびってるのが強調されてた。
で、夜旅館でお風呂にも入った後、男衆は麻雀だ酒盛りだで出払って、義兄嫁、子供二人、私、姑だけになった。
で相変わらず静かに過ごしてたけど、突然下の子がテレビを指して、「あ!お兄ちゃん!」と叫んだ。
上の子も本当だお兄ちゃんだ!おじいちゃんたちもいる!と大喜び。
義兄嫁さんも、そうね、お兄ちゃんたちいるね、と答えてた。
テレビ見て腰抜けたよ。映ってたのはあの高貴な一族。
どういうこと?義兄嫁さんってそういう家の人なの?あれ?とパニック。
そこに姑から「ちょっとお茶したいからつきあって」の一言で脱出した。

続きます