米連邦最高裁、中絶権利の判決覆す 涙の21歳
「神の前では黙殺か」
「女性の権利を奪うな!」――。米連邦最高裁が23日
人工妊娠中絶の権利を認めた過去の判決を覆した
ワシントンにある最高裁前では中絶賛成派と
中絶反対派が多数集まり、双方がフェンス越しに激しく口論する場面も
米社会の分断が、ここでも浮かび上がった

同州は中絶に厳しい条件を課すなど
極めて保守的な土地柄だ。ジュリアンさんも
キリスト教系の私立学校に通い、家族と日曜礼拝にも行った
中絶に関して両親は「受精のときから命が始まる」と考えており
反対派だという
だが高校時代、友人が州内で中絶手術を受けられなかったために
数千ドル(約数十万円)払って西部カリフォルニア州に行く
必要があったことに疑問を持ったという。
「神の教えは大事だが、女性の不利益すらも
神の前では黙殺されるのか。それはおかしい」