0001Mr.名無しさん
2018/03/11(日) 17:40:00.63だけどぼくはちょっと遅れている
ゆりあんはやや不安げな表情でスマホを操作しあたりをキョロキョロしていた
それから約束の時間は15分は過ぎただろうか…
まだ肌寒い風が2回、3回と吹きつけたと思うとパラパラ雨が降ってきた…
「やっぱり来てくれないの?」
いまにも泣き出しそうな顔を人に見られたくないから、天を仰ごうとしたそのとき―ーー
ゆりあんの背後から急に抱きつき、首に腕を回して
「おまたせ!」って弾ける笑顔のぼく
驚いたゆりあんは後ろを向きながら硬直したまま…
そんなゆりあんにぼくは手に持っていた花束を手渡して遅れてゴメン!のホッペにキス
「遅れて本当にゴメン!だけどこのあとのデートには、素敵なことがたくさん待っているよ!」
ぼくはゆりあんの手を引っ張り表参道を駆け出していた