当時知り合いの女性がCDを貸してくれた。
とりあえず全曲聴いたが、なんかこれまでのロックとは違う。
アコースティックな曲もあるが、バラードではない。
楽しい音があまりないアルバムだった。
なんでこんなのが売れてるんだ?

雑誌などでニルヴァーナは「グランジ」「オルタナ」などという言葉で紹介されていた。
意味もよくわからないうちに、ファッションなどにもこれが台頭し、大きなムーブメントになっていった。
「まあアメリカも病んでるから、マニアが聴いてるんだろ」くらいにしか考えてなかったのだが、自分の周りにニルヴァーナを気に入って聴き始めた人
(しかも若い女性)が数人現れたのにはホントに驚いた。

ニルヴァーナを聴いたのはそれだけである。
CDからダビングしたカセットも消してしまった。
MTVからエアチェックした2〜3曲だけが残っている。

その後カート・コバーンは自殺し、バンドは解散。
あまりにもそのままの展開である。
だからといって聴き直す気にはならなかったが。

よく考えるととても不思議だ。
個性的ではあるが、反体制・怒りといったロックの骨格を全然踏襲せず、退廃・やる気なし・破滅といった音や歌詞を殺伐と表現して、しかもそれが大ブレイク。
個人の好みの問題なんで、正直どうでもいいことなのだが、「感動」「楽しみ」などと無縁とも思われるこの人達の音楽が、なんでこんなに支持されたのか、未だにナゾだ。

・・・・ニルヴァーナ聴いていた方、楽しかったスか?