どこが面白いとか言ってくれんことには。

中野美代子のエッセイ『龍と博山炉』では龍の頭上の博山を象ったと
言われる(さだかではないが)博山炉の色んなデザインについて
実例をいろいろ挙げているが、それらはみんな、蓬莱山、亀、鳳凰の
3点で構成されているのだが、たしか近東でも、亀の代わりに牛を
入れた、山状の塊、牛、鳥の三点セットの置き物が古代遺跡から
出土してるのが面白かった。
無論と言ってはなんだが、博山炉も近東出土の置き物も、
蓬莱山、亀(牛)、鳳凰の三点が三段重ねになってるんだよな。
恐らく中国のも、近東のも出所は同じだと思うんだが。
少なくとも言えることは東洋の龍の頭に角が2本あるのは
古代近東文明の牛のイメージから来てるということだと
思うんだな。つまりは巨大な蛇と牛のハイブリッドが龍であると。