如来が悟空を五指山へ押さえた直後、羅漢衆、天上の天兵、神々らが花果山に
陣取ったが、水廉洞内にはすでに如来の直属の羅漢らが占領してたのだ。

天帝の重臣らはその洞内を占領したかったのだが、如来の家来に先を越され
たわけで、それでも天宮を救命した如来の先行には文句を言う連中はいなかっ
ということである。

花果山は四峰で成る山であったが、老君が失敬した大量の水銀鉱はこれらの
峰よりも小峰ではあったが鉱物はたらふく産出できえt、これに味をしめた
老君は如来の使いに「四峰のうちの一つの峰をこちらにまかせられたい。」
と申し出たのであるが、如来側は首を振らなかったのである。

つまり花果山は佛領のごときとなって行ったのであった。如来側が花果山を
牛耳ることとなったことで、この山は天帝の天領にも老君の鉱山にもなら
ないで現在まで来たということなのだ。