>>295
江戸時代以降の信仰なら庚申塔や講のときに飾る本尊や掛け軸である程度講員の分類ができるし
地域性もはっきりしてる
三猿や青面金剛を祀ってるなら天台宗系が多くて、サルタヒコなら神道系、帝釈天だと日蓮宗特に中山門流系(お題目付きならほぼ確実)の講のことが多い

もともとは天台宗系のが主流で全国各地にあるけど、寛文年間に山崎闇斎や橘三喜が神道に庚申神道を取り込む時に猿田彦引っ張り出してきたのが神道系
これは九州の筑後から北肥後あたりに集中的に分布

日蓮宗は江戸時代に宗論が禁じられたせいで祈祷や行事を通じて現世利益を全面に出した布教を行っていたけど、
この流れの中で江戸で流行っていた天台宗系の庚申信仰を取り入れたのがはじまり
中山門流の柴又帝釈天が何度かの江戸での出開帳で大当たりしたおかげで教線の拡大に成功
柴又から船橋にかけての太日川沿いと何故か三浦半島に多い