■ホツマツタヱによる船の名称
・ワニ…大型の帆かけ船
・カモ…小型の手こぎ舟
・カメ…大型の手こぎ船

■ニワトリのせいでワニに噛まれる事代主
賀茂氏が信仰する事代主は、小船(=カモ?)に乗っていてワニに手を噛まれたとか、荒れた海でワニに足を噛まれたとか、ニワトリが鳴いたせいだとか言われている
ニワトリには朝を告げて神事を終わらせる役割があるため、宵のうちに鳴いて神事を中断させると縁起が悪いとされる
なお、事代主だけでなく道真公(道明寺天満宮=土師寺の土師氏の末裔で土師氏の始祖野見宿禰は事代主の末裔)もニワトリに鳴かれている
ちなみにニワトリは古語で「臼辺鳥/ウスベドリ」と呼ばれていた

■ニワトリ(臼辺鳥)の声→餅つきの臼の音の比喩?
お彼岸(春彼岸/秋彼岸)に拵える「ぼたもち/おはぎ」はウスで餅つきの音をさせずにご飯をすりつぶして作る
・春は牡丹「ぼた餅/隣知らず(餅を "つく" 音がしない)」
・秋は萩の花「お萩/隣知らず(餅を "つく" 音がしない)」
・夏は「夜船(いつ "つく" か気付けない)」
・冬は「北窓("つき" が見えない)」

■ニワトリは天鈿女(オカメ)の神使い
・「ウス」ベドリ…頭に鶏冠(トサカ)を持つ
・アメノ「ウズ」メ…鈿はカンザシを意味する
ちなみに天鈿女が祀られる鈿女神社は「オカメ様」と地元民に呼ばれる
天鈿女はカメ(大型の手こぎ船)でニワトリを飼っていた?

■事代主が漕ぎ足を噛まれたのは刑罰?
・刖 yuè …足を切り落とす古代中国の刑罰
事代主≒ヒルコは不具で足が立たず海に流されている
なお天鈿女は天孫に従うと言わなかったナマコの口を小刀で切りつけている