日本書紀や古事記に出てくる和邇は普通にワニを指す。鮫ではない。
鰐と鮫を混合しているのは確かであるが、まぎれもなく和邇は鰐のことである。
日本に居もしない生物なのに出てくるのはおかしいのでは?と思うかもしれないが
そもそも、竜や虎だって居ない、でも出てくるし、
鰐は氷河期までは日本に居たとされる。(一応、年代的に古代日本人とバッティングはしている)
稲葉の白兎のワニの背を渡る話は、東南アジア各地(アフリカにもある)に古くからある酷似した神話が
日本に伝わり、日本の話として古事記に記されたものでやっぱり和邇はワニなのである。

とはいえ、当時の日本人には「ワニ」というものがなんなのか想像つき難く
身近な鮫と混合してしまうこともあったのだ

そもそも和邇に関して
足は4本有り、口の長さ3尺、トラや鹿が水を渡ると仕留める と説明されているし
陸に上がりヘビのようにうねるともある
これを鮫というのはいかがなものか・・

結論は混合されていたのは確かであるが
鰐はワニそのものを指す言葉であり、鮫ではない。