お久しぶりですスレ主です!
いや〜長らく放置してしまいましたが、まだ残っているとは思っていなかったので驚きました。
瀬織津姫の正体については個人的に解決してしまって非常に満足しましたので
いつか書こうと思いつつ忘れて結果的にこんなに長くスレを放ったらかしにしてしまいました。
それで改めて瀬織津姫とは何か?というお答えです。

ズバリそれは「津波」を象徴した神です!

普段は穏やかで恵みをもたらしてくれる生命の源である母なる海。
穏やかな状態が瀬織津姫だとすると、
荒々しくヒステリックに荒れ狂い命を呑み込む荒波や迫り来る津波を悪神に例えた裏の顔が八十禍津姫です。
瀬織津姫を祀る神社が特に多い宮城県、そういう地域は古来から津波の被害が多い事実とシンクロします。
では海の無い山深い場所に瀬織津姫を祀る神社がある場合は何か?
それはかつてタタラ(多々良)製鉄の為にひとつの山を大規模に切り開きハゲにしていたことに原因があるようです。
製鉄には大量の水が要るのでタタラの名残のある地域の山には人工的に作られた滝が見られます。
実際、滝を権現として瀬織津姫を祀っていると同時に製鉄と関わりの深い地域が存在します。
水源の確保の為に無理に山を切り開くので山から鉄砲水が溢れ出し下の田畑が被害を受ける、
そこから治水の祈りを込めて水の神様を鎮める意味で瀬織津姫が祀られたのです。
八岐大蛇退治がタタラ製鉄とそれに伴う治水工事のメタファーというのは今や常識的な見解ですが
スサノヲは風の神・・・即ちタタラの「ふいご」を体現した存在です。
砂鉄の取れる暴れ川であった斐伊川が大蛇、櫛稲田姫が農作物である田畑の象徴であるように
瀬織津姫もまた津波(暴れ水)を象徴する神なのです。