地域単位で入植した人たちは農業入植だったので村落は形成したけど、地域の中心となる都市を形成しなかったのが大きいかと。
北海道の都市は小樽や室蘭、根室や函館は港町で商人や港湾労働者、札幌は官吏と軍隊の街、みたいに出身地よりも職種による集住中心。
どうしても住民は出身地が雑多なものになる。

本土だと農村地帯でも在郷町があってちょっとした用事はそこで済ませられるんだろうけど、
ほぼ同時期の入植では村落の経済機能に大きな違いはないだろうからどうしても関係が弱くなる。
一方でそれを補うため距離が離れていても新しく出来た都市とは関係が強くなる。
これらの都市は日本各地出身の住民が住んでて、さらにはアメリカ式の開拓スタイルとかも取り込んでるので、
文化的にはごった煮状態のものになる。

新十津川とか伊達とかの地名を見る限り出身地による連帯感はあったんだろうけど、
文化、経済の中心である都市を形成する人々とその周辺の人々の背景の違いが大きすぎたんだよ。
都市の文化に上塗りされてしまった。