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DeNA・ラミ監督、神采配再び!「短期決戦はアイデアが重要」

就任からわずか2年。監督として未知数だった指揮官が、低迷していたチーム
をAクラスに押し上げ、19年ぶりの日本シリーズに導いた。

 王手をかけて挑んだ大一番で、その采配は鮮やかに色を変えた。先発の石田
が一回に2失点すると、わずか24球で交代を告げた。「広島打線も嫌がって
いなかったので代える決断をしました」。年明け早々から開幕投手に指名し
「エース」と呼ぶ若き左腕を早々にあきらめた。

 2番手の三嶋は2回1安打無失点と好投。それでも対戦が2巡目を迎える前
の打席で躊躇(ちゅうちょ)なく代打を送った。3番手は第2戦で先発した新
人左腕の浜口。128球を投じた試合から中4日、プロ初の中継ぎ登板、しか
も捕手・嶺井とのコンビは初だったが、決断した。

 「短期決戦は普通の人が考えない突拍子もないアイデアが重要」

 広島とのCSでこだわったのは常に“先手”をとる姿勢だ。「広島打線はど
んなにいい投手でも2巡目にはアジャストしてくる。相手の勢いがつく前にこ
ちらが先に動くことを貫いた」。第3戦は7人、第4戦は6人、この日も7投
手をつぎ込み勝利。広島に尻尾をつかませなかった。

 レギュラーシーズンでも、8番に投手を据えるなど時に奇抜に見える『ラミ
改革』を断行。一方で、2番打者は守備的な柴田と攻撃的な梶谷を使い分け、
不動の4番打者だった筒香を夏場以降は3番に置くなど、まさに“機を見て敏
”の采配を繰り出した。