現在メジャーで投手の故障が相次いでおり、選手会のトニー・クラーク専務理事は6日(日本時間7日)、昨季導入されたピッチクロックが影響している可能性を指摘する声明を出した。

この日、20年にサイ・ヤング賞に輝いたガーディアンズのエース右腕シェーン・ビーバー(28)とヤンキースの救援右腕ホナタン・ロアイシガ(29)がトミー・ジョン手術を受けると発表された。また、昨季両リーグ最多20勝を挙げたブレーブスの右腕スペンサー・ストライダー(25)も右肘靱帯(じんたい)の損傷が判明し、手術が懸念されている。CBSスポーツによると、21年以降の防御率トップ10(先発40以上)のうちドジャース大谷翔平投手(29)を含む8人が現在負傷者リスト入り、もしくはリハビリ中だという。

これを受け、クラーク専務理事は「選手が全会一致で反対し、健康と安全に関する重大な懸念があったにもかかわらず、コミッショナーは昨年12月、ここ数十年で最も重要なルール改正からわずか1シーズンでピッチクロックの時間を短縮した。それ以来、回復時間の減少による健康への影響に対する懸念は強まるばかりである。この重大な変化の影響を認めようともせず、研究しようともしないリーグの姿勢は、試合そのものとその最も貴重な財産である選手たちにとって、かつてない脅威である」との声明を出してMLBを非難し、ピッチクロックが故障増加につながっている可能性を指摘した。

https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202404070000245.html