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チョコ嫌いの俺がサンミーを美味しく感じる理由
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0001名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:39:32.77
人おらんくても書いていく。
サンミー知らん人は調べてくれ。
0002名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:40:11.80
当時の俺→中学1年
姉→高校2年
父親→年齢覚えてない
0003名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:42:27.72
昔から俺は、チョコがかかった食べ物が苦手だった。
チョコレート単体なら、なんとか食べられるけど、チョコケーキとかチョココロネとかの類を美味しいと思ったことがなかった。
そんな俺が初めてサンミーを食べたのは、中学1年の頃だった。

幼い頃に母親を亡くした俺は、小学校6年間を児童養護施設で過ごした。そんな俺が実家に戻ったのが、小学校卒業後の春だった。
0004名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:43:59.59
家族は、年の離れた父親と4個上の姉が1人と俺を含めた3人。
昭和生まれの九州で育った父親は、超が付くほどの頑固者で、絵に描いたような九州男児だった。
女子供は男の言う事を素直に聞くものだ、と素で考えていて、家族で出掛ける際も、父親より前を歩くと「俺の後ろを歩け!」とよく怒鳴られていたのを憶えている。

父親は仕事には熱心だったものの、あまり家族を顧みない人だったので、料理は姉、洗濯は俺という風に家の事は2人でこなしていた。

頑固者の父親に物凄く反発していた俺だが、姉のことは大好きだった。ただ、姉と過ごした記憶が少ない事もあり、当時の俺は姉とどう接していいか、距離感を計りかねていた。
0005名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:45:53.73
そんな俺と姉にも日課と言うものがあった。
それは弁当作りだ。
中学と高校に通う俺達は弁当が必要で、朝6時半に起きては2人で一緒に作っていた。
まぁ、俺は料理ができなかったので、姉がおかずを作っているのを尻目にご飯をよそって、冷凍のグラタンをレンジでチンするだけだったのだが……

弁当を作っている時、いつも姉が葱入りのだし巻き卵とコロッケを多めに用意してくれていて、2人台所で立ったまま、朝ごはん代わりに食べていた。
というのも、俺んちは決して広くはない居間と2階に6畳の部屋が2つあるだけで、弁当を作っている時間、父親は居間で寝ており、更に「2階で物を食べるな」という父親の言いつけを律儀に守っていた俺達は、座って朝ご飯を食べる事が出来なかったのだ。
0006名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:47:09.17
そんなある日の晩、寝ようと思い俺が布団に入ると、姉が俺の部屋に入ってきてこう言った。
「明日、弁当作らんでいいから」
俺は不思議に思いながら、それでも姉がそう言うのだから、と深く考えずに電気を消した。

翌朝、弁当を作るよりも早い時間に姉に叩き起こされた。
「学校行く用意して。ご飯買いに行くで」
俺んちから中学校までは10分もあれば余裕で辿り着くので、6時過ぎのこんな早い時間にどうしたのだろうと、考えながら、言われたまま制服に着替えてスクールバッグを持った。

姉の後をついて家を出ると、何故か駅の方に向かっていく。姉は電車通学だったのでそれでも良いが、中学とは反対方向だったので、いよいよ俺の頭は疑問でいっぱいだった。
ただ、「何で駅に行くの?」という一言さえ話せない程、当時の俺は家族とコミュニケーションが取れなかった。
0007名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:48:47.98
そのまま後を着いていくと、姉は100円ローソンに向かうようだった。
途中にコンビニはいくらでもあったけど、何故100円ローソンに向かったのか。理由は、なんとなく理解できた。

中に入ると、陳列する商品がたくさん入ったカゴが所狭しと置いてあり、眠そうなおじさんが無愛想にレジに立っていた。
「好きなん選び。お昼ご飯買ったる。」
静かな店内に響く姉の声。
俺は一目散にドリンクコーナーに行き、リプトンのミルクティーを手に取った。

俺の中学は専ら弁当を持参する生徒が多かったが、クラスに数人は買い弁をしてくる生徒がおり、彼らは決まってリプトンのパックを飲んでいて、弁当勢の俺は密かに憧れていたのだ。

その後、俺はパンコーナーを物色しに行った。
姉は既に買物を終わらせていたみたいで、お菓子コーナーをブラブラしている。
0008名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:49:48.41
パンコーナーには美味しそうな惣菜パンや菓子パンが並んでいて、普段それらを口にすることの無い俺は、本当に好きな物を選んでいいのかと大興奮だった。
ただ、俺は選べなかった。
自分の欲しいものを話す度、父親に怒鳴られていた俺は、自分の食べたい物も言えなかったし、手に取ることも出来なかったのだ。

そんな俺を見かねてか、ただ電車の時間が差し迫っていたからなのか、理由はわからないが姉が俺の方にやって来た。
「これ、美味しいで」
そう言いながら、姉はカニパンとサンミーを指差した。
正直他にも美味しそうなパンは沢山あったが、俺は姉の勧めたパンを選ぶことにした。
0009名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:50:54.98
パンとミルクティーの入った袋を手渡された俺は、聞こえるか聞こえないかくらいの小声でありがとうと言ったと思う。姉は時間を確認しながら
「私このまま学校行くわ」
と駅の方に向かって行ってしまった。

学校に向かうには早い時間だが、家に帰って父親と鉢合わせるのも嫌だったので、俺もこのまま学校に向かうことにした。
0010名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:51:32.08
その日の午前中は、昼ごはんのことで頭がいっぱいで、授業にも全く集中できなかった。
待ちに待った昼休み、皆が弁当を広げるのを横目に、ウキウキでスクールバッグからコンビニ袋を取り出した。
隣の席のやつが、サンミーを見て
「俺もそれめっちゃ好き!美味しいよな!?」と声を掛けてきたのが、なんだか嬉しかった。

夏に入りかけの時期だったせいか、初めて食べるサンミーは、表面のチョコが袋にくっついて取り出しにくいし、デニッシュ生地もすこしベチャッとしていたが、一口食べると主張の激しすぎない甘みが口いっぱいに広がって、とても美味しく感じた。
隣の席のやつに一口あげるととても嬉しそうに食べていた。
因みにリプトンのミルクティーは見せびらかすように最後までチビチビと飲んだw
0011名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:54:15.27
俺は姉と作る弁当が好きだったし、買い弁には憧れていたが、そんな話を姉にした事は無かった。
あの日、何故姉がご飯を買ってくれたのか、今も理由は分からないし、聞こうとも思わない。
ただ、姉はアルバイトもしていなかったし、お小遣いをくれるような親でもなかったので、朝早くにわざわざ遠くの100円ローソンに連れてってくれた事を考えると、とても感慨深い気持ちになる。
0012名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:56:48.74
俺は姉と作る弁当が好きだったし、買い弁には憧れていたが、そんな話を姉にした事は無かった。
あの日、何故姉がご飯を買ってくれたのか、今も理由は分からないし、聞こうとも思わない。
ただ、姉はアルバイトもしていなかったし、お小遣いをくれるような親でもなかったので、朝早くにわざわざ遠くの100円ローソンに連れてってくれた事を考えると、とても感慨深い気持ちになる。
0013名無し戦隊ナノレンジャー!
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2021/04/22(木) 21:58:58.50
俺は昔の事を思い出すのが嫌いだ。
勿論楽しかった事も沢山あるけど、それらが霞むくらいに嫌な記憶が多いから。
それでも、今まで忘れていたものを今日は思い出せたから良かったと思う。
仕事帰りに寄ったスーパーでサンミーを見掛けたから書き込んでみた。
0014名無し戦隊ナノレンジャー!
垢版 |
2021/04/22(木) 22:06:11.46
初めて書き込むから読みにくかったらすまん。
今サンミー食べてるけど、やっぱりチョコが張り付いて食べにくい。
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