>(町山智浩)このチャッピーを作ったね、
>インド人の科学者が(チャッピーが)ギャングにどんどん育てられているところに来ちゃうんですよ。
>で、衝撃を受けるんですよ。自分が素晴らしいスーパー警官ロボットにしようとしたのが、
>どうしようもないヤクザ者になってるわけですよ。
>体、イレズミだらけで(笑)。金のネックレスとかジャラジャラ言わせて(笑)。
>大ショックですよ、もう。それを作った博士は。生みの親。で、はっきりと言うんですよ。
>『僕は君を作った、メイカー(生みの親)だ。君を素晴らしいものに育てようとしたのに・・・』って言うんですけど、
>ここの部分はね、神様なんですね。彼は。
>要するに人間っていうものを作った神様みたいな感じで。キリスト教的には。

>でも、キリスト教的には人間っていうのは神によって作られたけれども、反逆して出て行っちゃうんですね。エデンの園をね。
>で、人間っていう自立した種が生まれて育っていくんですけど。
>そういう話担っていくんですね。途中から。

>で、そのチャッピーが言うんですよ。
>『なぜ僕に意識とか気持ちとか心っていうのを無理やり与えたんだ?』って言って怒るんですよ。
>『そんなもの、ほしくなかったのに!』って言われるんですよ。
>『そんなものがあるから、辛いんだよ!』って。それがあるから悩むし、それがあるから悲しむし。
>『そんなものをくれて、僕はあんたが嫌いだ!』って言うんですよ。自分を作った造物主に対して。
>そう。ここのところはフランケンシュタインっていう小説があるんですけど。それに出てくる話になってるんですね。
>フランケンシュタイン博士によって作られた人造人間が、博士を憎むんですよ。『なぜ俺を作ったんだ!?』と。
>そのへんも含めてですね、すごく深い話になっています。