佐々木尚(上垣保郎)『股がる人妻たち』
◎小泉ゆかがまさに「 人 妻 」って感じ。正確にはバツイチのシングルマザーだし、
 容姿もさほどじゃないけど、エプロン姿やワンピース姿、ふっくらとした体形は一般
 的な人妻のイメージにピッタリ。実はこの作品の時点で、監督の奥さんらしくてビックリ。
◎脇を固めるのは吉行由実で、こっちは正真正銘の人妻w そんな吉行をバックで責める
 真央元が裏山鹿ァ〜(←お下劣)。その直後に全裸で真央を詰る吉行が業が渦巻いて凄艶。
 こういう役をやらせると篠原さゆりと双璧である。
×ただし、最初の濡れ場はかなり暗く、吉行の巨乳が拝めないのが残念。この辺、新田栄や
 のちのフィルムハウス勢の方が、観客の欲求に誠実じゃなかろうか。リアリティよりも妄想
 が優先される物語なので、明るくたって問題無いと思う。
◎若々しい白戸翔一と真央元が男役なのだが、この二人はジキルとハイドみたいな役回りか。
 初心な白戸は小泉が作ったご飯を喉につかえそうになりつ食うw 一方、真央は人妻専門
 のスケコマ師といった色男役。どっちも安定の役回り。
○小泉のダンナ役が中根徹。ベテランらしく貫録の演技なのだがダメ男のままフェイドアウト。
×ラストは監督の映画に対する欲求が炸裂した結果なんだろうけど、おいら的にはいただけず。
 中途半端感も強いし。エクセスらしくもっとコッテリとした終わり方のがいいと思った(^^;