>>772
>>773
俺は「昭和天皇をエロ映画の主人公にするという発想」だって有り得るとは思うが、
しかし荒木が、「これがどんなに重大な問題を引き起こすか」という点に無頓着だったという点は擁護しようがない。
ピンク映画と言えど商業映画だし、増してやピンク映画だ。
荒木は、OPの中だけでヌクヌクと低空飛行ばかり続けてて、OPの中を日本とは別の(日本と対等の)独立国だと勘違いしていた。
上昇も下降もしてなかった。
そのツケが廻って来たんだよ。
若松は上昇もしたし、下降もしていた。
OPの中を‘日本とは別の(日本と対等の)独立国’にしたいと思うんだったら、まずその運動をすべきだった。
その運動の為の映画をまず撮るべきだったんであって、横着していたとしか言いようがない。
(若松との違いは、まさにそこだ)
現時点で、OPの中が、まるで‘日本とは別の(日本と対等の)独立国’であるかのような雰囲気をかもし出している事は確かだが、
その「雰囲気」は荒木自身が作ったモノではないし、あくまでも‘雰囲気’に過ぎない。
「‘雰囲気’に過ぎないんだ」という事を理解できてなかったのは、甘えていたからだし、
それはやはり荒木がOPの中だけでヌクヌクと低空飛行ばかり続けていたからだ。
きびしい事を言うようだが、俺は荒木が低空飛行で終わる人ではないと思ってる。
10数年前のPFFのピンク映画特集で、客席最後列いた荒木が、
自分の作品の上映直後、次に連続上映される作品との短い間に急いで立ち上がって、
暗闇の中で大声で「これからもピンク映画を応援してください!」と叫んだ感動的な瞬間はいまでもはっきり記憶している。