>止められるか、俺たちを

観ていない(観る気もない)映画に言及するのも気が引けるが、個人的にはちょっと
醒めてしまう部分があって、、
「昔の若松プロが梁山泊だった」とはいっても、所詮は集まってるのは「東京の坊っちゃん嬢ちゃん」
が殆どだったわけで、、坊っちゃん嬢ちゃんは言い過ぎでも殆どは首都圏に実家があって
いざとなれば帰れる人たちだし、、

荒井晴彦も結構なトシまで実家に住んでたらしいし、福間健二も結局は院進して都立大の
教授だもんな、、北野武だってその気になれば足立区の実家に帰れた(武が実家に帰った
事があるかは知らないが)

この映画も結局は主人公の女の子は死んじゃうらしいし(実際のモデルの子も死んでる
らしいが)、意外とビターな味わいではあるらしいが、、、

田舎から裸一貫で出てきて成り上がった若松孝二がそういう都会の坊っちゃん嬢ちゃんを
コキ使って映画作りに邁進するアイロニー、そしてそこに集まってくる東京の坊っちゃん
嬢ちゃんたちの貧乏無頼気取りの儚い青春、、
そういう部分まで描かれていることを望む(、、まあ自分はたぶん観ないけど、、)

、、まあ映画も文学も芝居も美術も音楽も研究者も実際には坊っちゃん嬢ちゃん多いもんな(そんなに
裕福ではなくても実家という「インフラ」はある人が多かった) 
この辺の「青春」はノスタルジックに甘く語られがちだが、手品にはタネがある。
結局は殆どは実家をアテにしていたのである(実家住まいだったり、いざとなれば実家に
送金してもらえたり、、)