落語には「子どものようなだめな大人」は沢山いる
だからそこで「初天神」を思い出した赤江さんは正しい

落語には孤児とか父親(稼ぎ手)が死んだりいなくなったりして
路頭に迷った子や、母子を迎え入れる話がある
でもそれは基本的に善良な八百屋とか家主とか唐茄子屋になった勘当息子の叔父さんとか
「よき人」が救いの手を差し伸べる話

落語には悪いことをしてしか生きていけない駄目な大人やこまっしゃくれた子どもはいる
でもそれは悪は悪として描かれるし大体不幸な結末を迎えることになってる

落語にはDVを受けている子どもをさらってくる万引き家業の家族は出てこない
落語には年金(あてがいぶち)のために親を自宅の床に埋める偽家族は出てこない
落語には「万引き家族」と似た話はない