ジョニー・デップ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』復帰は絶望的か ─ ディズニーとの協業を拒否、アンバー・ハード名誉毀損裁判で詳細。

現在、米ヴァージニア州で開廷されているジョニー・デップとアンバー・ハードの名誉毀損裁判にて、米ディズニー製作の映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの現状に関する最新情報が米Varietyのレポートで明らかになった。法廷での証言によると、シリーズ第6作は現在「宙吊り状態」にあるものの、ジョニーはシリーズに復帰しない姿勢だという。

ジョニーとアンバーの名誉毀損裁判は米国時間2022年4月11日より開かれており、同月19日で5日目を迎えた。ジョニーは、2018年12月にアンバーが、米ワシントン・ポスト紙への寄稿を通じDV被害をめぐる虚言を弄したとして、5,000万ドルの賠償金を求める名誉毀損訴訟を提起していた。なお、アンバーは寄稿文に加害者の名前を記載していない。

本裁判でのジョニー側の訴えは、アンバーの寄稿により、加害者であることを暗示されたジョニーがキャリアを台無しされたこと。開廷5日目、証言台に立ったジョニーは、訴えの根拠として『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを挙げた。

2018年10月、英タブロイド紙Daily Mailは、シリーズ第1作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)の脚本家であるスチュアート・ビーティー氏からの証言として、シリーズがリブートされるにあたり、ジャック・スパロウを演じてきたジョニー・デップは「降板(out)」だと報じた。ジョニー側の訴えでは、アンバーの名誉毀損が降板の原因になったとされているが、アンバーの弁護人を務めるベン・ロッテンボーン氏は尋問で、ジョニーの離脱はディズニーの元々の意図であったことを指摘。これにジョニーは、タブロイド紙の記事を「知らなかった」とし、「それも驚くようなことではない」と述べたという。

「私が“妻殴り(wife beater)”と世界中でひっきりなしに話されるようになって、2年が経っていました。ディズニーが安全策として縁を切ろうとしていたことは確かです。あの当時は、#MeToo運動の真っ只中でした。」