「えっ~。光秀、本気なの!? 怪我しても知らないよ?」

 梓が慌てて両手を振って、オラを制する。




「梓。こうしている間にも、勘兵衛の手によって死人が出てるんじゃ。それでも、梓は何もしないで黙っておるんか?」

 オラは冷たい目で、梓を鋭く睨んだ。




「!? や、やだなぁ。またキッツいお説教ですかぁ?」

 梓が頭の後ろを掻いて苦笑する。

 梓が俯く。

「やっぱり、光秀は漢だよ。相手してやりな、梓。それが、くノ一の隊長としての義理だろ?」

 神楽が腕を組んで、煙管を吸う。

 ゆっくりと煙管の煙を吐く。