https://www.eco-reso.jp/100707-2.php

小林 
90年代にあれだけたくさん音楽が多くの人たちに聴かれていたっていうのは、音楽シーン自体がコミュニケーション・ツールだったんだろうね。
みんながチャートをチェックして、それが話題になって、CDを貸し借りして、音楽誌をあれこれ読んで、さぁ来週のチャートはどうなるんだ的な、ね。
その範囲が、音楽を昔から好きで聴いていた人たちだけに限らなくなって、それこそ学生たちから子供から仕事している人から、凄い広い層に広がった。

――なぜ、この10年でこんなに音楽が聴かれなくなってしまったんでしょう。
小林 

他の要素がたくさん出てきたっていうのが大きいだろうね。
ケイタイが普及して、コミュニケーションできる手段が多岐に及んだって言うのもあるだろうし。

ナオト 
みんな、忙しいんだと思うんです。 若い子たちも大人たちもみんな忙しいんじゃないですかね。
昔はね、電車の中って本を読むか、通勤通学の1時間で1枚分のアルバムが聴けたりしたんだけど、
今はケイタイでメールは打たなきゃいけない、返信もしなきゃいけない、ツイッターもチェックしなくちゃって、
やることがいっぱいあるから、電車の中でさえ忙しい。