川は海に注ぎて波となる。大きなうねりの波。小さなうねりの波。
 寄せては返しくり返しくり返して絶ゆることはない。
 人の生命もこの波に同じく生まれては生きて死ンではまた生まれる。
 ほどなく父の五体はもの言わぬ屍となろう。
 だが生命は波に同じく絶ゆることはない。
 来世という岸頭に向いてまた生まれ変わるべくうねっていく。
 五体は死ンでも父の生命は不滅なのだ。

「子連れ狼」、柳生烈堂との最終決戦の直前、海の波になぞらえて父子の絆を説いた拝一刀の台詞です。
小池一夫は最早この世におらずとも、その生命は海の波のように今もこの世に息づいているのでしょう。御冥福をお祈りします。
そしてかつて小池せンせいに鎧袖一触されたことを憎んでいる人間も、せめてこの時ばかりは素直に冥福を祈っていることを、
素直に冥福を祈れるだけの人としての強さを持っていることを祈りましょう。

(注:この書き出しを記したのは、平成31年4月19日です)


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今日もレビューです。さっさとやってさっさと終わらせます。


●Wake Up, Girls!「Beyond the Bottom」


前回レビューした「青春の影」公開の約3カ月後、2015年12月に公開された劇場アニメで、「青春の影」の続編にして旧ワキガの最終章です。
TV版終了から1年半後に劇場用の前後編の続編を作るという、95〜97年の新世紀エヴァンゲリオンをそのままパクったのが丸わかりな発表形態ですが、
社会現象を引き起こすほどの歴史的ヒットだったエヴァと同じことを、クオリティも売上も評価も最底辺、
続編が作られたことすら意味不明なアニメが真似たところで、監督の自己満足以外に何も得られはしません。オマエ本当に97年大好きマンなのな。
一応監督だった山○寛本人は「おめーにTV二期やる能力はねえから劇場用の中編を2本作れや」とavexに命じられたから
こうなったとブログ(サイト丸ごと削除済)で主張していますが、「七人のアイドル」のパンモロジャンプは俺のアイデアだと自慢してたくせに
ガールズに全否定された途端avexに責任転嫁しだしたようなアホの子ですから、信憑性はありません。せいぜいが話半分で聞いておくべきでしょう。