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そもそもボク(とか生前の成田氏)の住んでる八王子・日野や多摩地区って、戦国時代は北条氏の
領地で、あの「愛」の字を兜の立物につけた直江兼続の武士たちに虐殺で滅ぼされてるんですよね。

それまではとても良い領地だったのが、女や少女は彼らの部下に強姦され、領地の女も子供もみんな
滝つぼに身を投げた。
ボクの住んでいる地域は戦国時代にはそういう文字通りの虐殺という悲劇があったわけで、それは
つまり上杉謙信とか直江兼続とかの、いわゆる毘沙門天信仰や愛を語っている連中の軍勢に、
実(じつ)としての平和な村々を滅ぼされているわけだから。でもNHKの大河ドラマとか歴史というのは、
所詮は勝ち組史観から離れる事ができない愚かしさなわけで。
つまりあの鬼モニュメントは、そういうのに対して怒る視点でもあるんだよね。

で、いわゆる最近の歴女たちとか、放送されるたんびに右左にウロウロしてるよね(ナンダカナー(笑))
まぁ日野とか新撰組の里でもあるけれど、でも新撰組だって江戸時代の古い侍社会におもねってしまった
わけなので、結局は古い時代を肯定してしまったから(例えばキリスト教差別社会であるとか)、
滅びざるを得なくなった。正しい所もあるけど、間違いもあるでしょ。
でもやっぱり新撰組は最近の日本ではウケている。

そういう、視点によって全く違うような事は、歴史では普通なんですよね。
鬼がかならずしも正しいとは限らない。大河ドラマの史観が必ずしも正しいわけがない。
今の大河ドラマも結局は武家だの徳川だのが日本経済を作ったという主張でマウントを取りたいかの
ような大河ドラマになっちゃってるから、まぁ駄目といえば駄目なんだが
ウチの母ははまってるんだよねぇ(^^);

で、ボクの考え方としては武家だの軍人だのの家系を上におきたがる日本ってのはろくでもない国だな、
ろくな事が昔からない国なんだな、って考えは昔から変わらないです。
要は過去の伝説上の存在だから、キャラクターとして自由に描けるってのでは
戦国時代の各武将や大河ドラマのキャラと変わらないんですよね、鬼も。

by 森本コージ(浩司)