【6月30日 時事通信社】米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は29日、中国が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島に造成した人工島に、ミサイル収容設備やレーダー、通信設備とみられる構造物を新たに建設し、着々と軍事拠点の増強を進めていると発表した。

6月中旬撮影の衛星写真によると、ファイアリクロス(中国名・永暑)礁では、8棟あったミサイル用とみられる構造物がさらに4棟追加された。屋根が格納式になっており、地対空ミサイルの収容設備とみられる。

 ミスチーフ(同・美済)礁の南部には巨大なアンテナが並べられた上、通信かレーダー用とみられる大型のドームが2棟建設中という。

 また、スービ(同・渚碧)礁を加えた3礁の全てで、弾薬などの保管庫とみられる地下施設の建設も進んでいる。こうした構造物はいずれも完成間近で、CSISは「中国はいつでも戦闘機や移動式ミサイル発射台を展開できる段階にある」と警告している。(c)時事通信社


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2017年06月30日 15:12