観光庁は30日、4月に国内のホテルや旅館に宿泊した外国人の延べ人数は前年同月比16・0%増の786万3千人だったと発表した。同じ方法で統計を始めた平成22年以来、月間過去最多となった。

 桜の開花シーズンやキリスト教の祭典「イースター(復活祭)」の休暇が重なったのが要因で、訪日客数も月間最多の約258万人を記録していた。

 都道府県別では、東京が208万9千人でトップ。大阪(119万3千人)、京都(69万人)、北海道(38万6千人)と続いた。

 国・地域別では、中国、台湾、韓国の順だった。韓国は前年同月比56・8%増で、観光庁の担当者は「熊本地震で減った客が戻っている」と話している。

 統計は、一般住宅に泊まる民泊の利用者や、クルーズ船で訪れて船内に泊まる人を対象としていない。

 また、同日発表した28年1年間に国内のホテルなどに宿泊した外国人の延べ人数の確定値は、前年比5・8%増の6939万人だった。

 3月に公表した速報値は推計7088万人で、統計開始以来、初めて7千万人を超えたとしていた。確定値でも年間過去最多であることは変わりがない。

http://www.sankei.com/economy/news/170630/ecn1706300050-n1.html