2017年7月2日、中国で食用ザリガニの消費量が急増している。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。

記事は「1920年代に日本の商人がウシガエルのエサとして南京に持ち込んだザリガニは、その後田んぼを荒らす厄介者と見なされてきたが、90年代よりグルメ食材として人気を集めるようになった」と紹介。

昨年だけで中国で前年比32%となる87万9300トンのザリガニが消費され、現在1466億元(約2兆4300億円)の規模を持つザリガニ業界はさらに成長を続ける見込みであるとした。

中国人は加熱したザリガニにコショウやトウガラシをまぶして食べるのが好きで、手で頭を取り除いて殻を剥き、ジューシーで味のしっかりついた身にしゃぶりつく。

ある専門家は、ザリガニ消費を支えているのはミレニアル世代で、夜に出かけてザリガニを食べ、殻を剥きながら会話を楽しむのがトレンドになっていると分析している。

ザリガニを提供する飲食店は全国に1万7000軒あるという。中でも湖北省潜江市は大規模なザリガニ生産で知られる「ザリガニの街」だ。

市内にはザリガニ養殖場のほか、ザリガニ調理学校があり、ザリガニフェスティバルも行われる。さらに、「ザリガニの街」をアピールすべく、市が巨大な「ザリガニ像」まで建てている。

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写真は潜江市のザリガニレストラン。
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