国土交通省は4日、大阪市の大阪南港で毒性を持つ南米原産のヒアリが確認されたことを受け、全国933港の港湾を管理する自治体などに対し、中国との貨物航路があれば、港内のコンテナ置き場に殺虫剤入りの餌を置くよう要請した。

 神戸、名古屋両港のヒアリは中国・南沙港からのコンテナで見つかった。

http://www.sankei.com/affairs/news/170704/afr1707040012-n1.html


【殺人アリの恐怖】専門家「日本にいつ侵入してもおかしくなかった」…定着後の駆除は困難

 強い毒を持つ「ヒアリ」が大阪南港(大阪市)でも確認され、国内4例目となった。女王アリとみられる個体も含まれ、既に繁殖している恐れもある。専門家は「初期段階での侵入阻止が重要だ。定着すると駆除は極めて難しい」と危機感を募らせた。

 アリの生態に詳しい京都大昆虫生態学研究室の土畑重人助教(35)によると、女王アリは1日に千個以上の卵を産む能力があるとされ、いったん巣を作ると、急激に繁殖する恐れがある。物流の多い港から侵入するケースが多く、関東地方以南の気候が適しているため、東京や横浜でも見つかることが考えられるという。

 女王ヒアリは一つの巣に1匹のタイプと、複数のタイプがあり、複数の場合、繁殖力は特に強い。いずれも米国や中国、台湾で確認されており、土畑氏は「日本国内に、いつ侵入してもおかしくなかった」と指摘する。

 土畑氏は、水際で阻止するため、湾岸部を中心とした調査と駆除を強調するが、「物流に紛れて押し寄せてくるため、完全な阻止は難しい。特効薬はなく、地道に駆除するしかない」と話した。

http://www.sankei.com/west/news/170704/wst1707040080-n1.html


【殺人アリの恐怖】ヒアリに刺されると強い痛み、死亡のケースも 世界10カ国以上に分布
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強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」(環境省提供)