米国際貿易委員会(ITC)は7日、中国によるアルミニウムの過剰生産が価格暴落を招いているとする報告書を発表した。

 米議会下院の歳入委員会の要請に基づく調査。

 トランプ政権は鉄鋼とアルミニウムの大量輸入が国内産業に多大な被害を及ぼしているとして、流入抑制措置を検討しており、ITCの報告書も引き合いに出す可能性がある。

 報告書によると、純金属としてのアルミニウムとアルミニウム加工品の世界生産は2011〜15年に約25%増加。中国の生産量増加が主な原因という。

 価格暴落により欧米各国はこの期間に生産量を減らしたが、中国とペルシャ湾岸諸国は生産能力を40%超拡充し、ITCは特に中国の供給過剰を指摘している。(共同)

http://www.sankei.com/economy/news/170708/ecn1707080011-n1.html