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2017/07/18(火) 22:28:39.15ID:CAP_USER中国が裁定を「紙くず」と無視し同海で一方的な軍事拠点化を続けるなか、国際法に基づく対抗措置を具体化させた格好だ。
インドネシア国営アンタラ通信などによると、海事調整省は14日、2005年以来となる改訂地図を発表した。隣国シンガポールやフィリピンとの協議で確定した国境線などを追加。さらに、ナトゥナ諸島北200カイリのEEZに線を引き、この海域の正式名称を「北ナトゥナ海」と表記した。
近く国連などに改訂地図を提出し、国際機関に名称登録申請もするという。
この海域は豊かな漁場で、石油など豊富な海底資源でも知られる。だが、中国が南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張する根拠とする「九段線」の南端と一部が重複。
中国は、両国間に「領有権問題はない」とする一方、同海域を「中国の伝統的な漁場」と主張し、中国の漁船や公船が、インドネシア側の取締船との衝突を繰り返している。
同省高官は、フィリピンが全面勝訴した仲裁裁定で、南シナ海にEEZが発生する「島」は存在しないと裁定されたことを挙げ、ナトゥナ諸島沖のEEZが他国と競合しないと説明。裁定が「九段線」についても法的根拠を否定したとした。
新地図は昨年10月から、インドネシア政府の21機関が参加し、策定を進めてきたという。
インドネシアのジョコ政権は、中国への配慮から仲裁裁定への直接的な論評を避ける一方、「法の支配」を強調。中国を含む違法外国漁船を取り締まり爆破する、厳格な対応をとってきた。
また、ナトゥナ諸島で海軍基地拡充や戦闘機配置などを進め、中国を牽制(けんせい)している。
中国外務省の耿爽報道官は14日の記者会見で、インドネシアによる同海域の名称変更を「意味がない」と突き放した。
南シナ海の一部海域の名称をめぐっては、中国と領有権で対立するフィリピンが「西フィリピン海」、ベトナムが「東海」など、それぞれ独自の呼称を使っている。
http://www.sankei.com/world/news/170718/wor1707180044-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/170718/wor1707180044-n2.html
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インドネシア・ジャカルタで、改訂地図の「北ナトゥナ海」の位置を示すインドネシア海事調整省の高官(ロイター)