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2017/07/21(金) 21:08:51.91ID:CAP_USERハーグ仲裁裁定が示される直前の昨年7月、開館予定日の大幅な前倒しが決まったものの、「政治的な配慮による決定」(消息筋)だったため工期に無理が生じたもようだ。(北京 西見由章)
博物館が建設されているのは、伝統的に南シナ海を漁場としてきた瓊海市の漁港付近。7月上旬に現地を訪れると、老朽化した大型木造船が並ぶ埠頭(ふとう)の対岸にガラス張りの巨大な現代建築が出現し奇妙なコントラストをなしていた。
博物館は建築面積7万平方メートル超、建設費9億3000万元(約153億円)、所蔵品収集費1億4千万元に上る大型プロジェクトで、2015年11月に着工した。
南シナ海の歴史や文化、自然などに関する文物を展示する施設だが、プロジェクト責任者はその主眼を「中国の領有権を示す証拠を展示することだ」と中国紙に語っている。
消息筋によると、海南省政府は16年7月11日、当初今夏に設定されていた開館予定日を今年3月に前倒しすることを決め、国内の一部メディアに公表。中国の南シナ海における主権主張を全面的に否定した仲裁裁定が示される前日だった。
開館日を前倒ししたのは、アジア太平洋地域などの官民要人が参加する「ボアオ(博鰲)アジアフォーラム」の年次総会が今年3月に開催されるのに合わせて各国指導者やメディアに公開するためだった。
ところが強引な工期短縮に加えて昨年10月には現地に台風が襲来。今年3月には正式開館が間に合わず、フォーラムのゲスト向けに展示の一部が臨時公開されたという。
工事は現在も続いており、開館は今年8月にずれこむ見通しだ。博物館の正門付近から建物の全景を撮影しようとしたところ、警備員が「写真は撮らないで。上から言われてるんだ」と慌てて制止した。
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http://www.sankei.com/world/news/170721/wor1707210034-n2.html
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南シナ海へ向かう漁船が停泊する埠頭の対岸に建設中の「中国南海博物館」=7月上旬、中国海南省瓊海市(西見由章撮影)
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開館が予定より遅れている「中国南海博物館」=7月上旬、中国海南省瓊海市(西見由章撮影)