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【コラム】中国の民主活動家・劉暁波死去 「私に敵はいない、私に憎しみはない」 真の愛国者が持つ強さ[7/23] [無断転載禁止]©2ch.net
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2017/07/23(日) 22:37:28.04ID:CAP_USER
私に敵はいない 私に憎しみはない

 焚刑(ふんけい)こそないものの、中国共産党は異端者の摘発に躍起となっていた中世のカトリック教会のような存在だと改めて思う。いまさら言うまでもないだろうが、共産主義とは、異端の存在を絶対に許さない過激な宗教なのだ。

 獄中でノーベル平和賞を受賞した中国の作家で民主活動家の劉暁波(りゅう・ぎょうは)さんが亡くなった。61歳だった。

 1989年6月4日の天安門事件にいたる民主化要求運動の高まりに、いてもたってもいられなくなった劉さんは、教壇に立っていた米国から帰国、オピニオンリーダーとして運動の先頭に立つ。天安門に集結した人々を戦車で踏みつぶした中国共産党は、劉さんを危険な異端者として逮捕・投獄する。罪名は「反革命宣伝扇動罪」である。

 出獄後は国内における発言の権利を剥奪され、日常の生活は監視され、労働矯正教育を強制的に受けさせられた。それでも劉さんは民主化運動に関わり続け、世界人権宣言60周年を画期として2008年に発表された「〇八憲章」起草の中心人物となる。

 もちろん中国共産党が黙っているはずもなく、今度は「国家政権転覆扇動罪」の容疑で逮捕される。法廷を自身の考えを世界に発信する絶好の機会と考えた劉さんは09年12月23日、北京第一中級人民法院で感動的な陳述を行った。

 これは世界中の人々が記憶に留めておくべき内容だろう。長くなるがその一部を紹介しておく(引用は藤原書店のPR誌「機」11年1月号、横澤泰夫訳による)。

 《だが私はこの私の自由を剥奪した政権に対して変わりなく言おう−二〇年前、私が「六二絶食宣言」(一九八九年六月二日、劉暁波ら四人の知識分子は、軍事管制に抗議し、知識人が軟弱な故の過失を懺悔(ざんげ)するとして絶食に入った)において表明した信念、即(すなわ)ち私には敵はいない、私には憎しみはないというこの信念を私は堅(かた)く守っているということを。

 私を監視し、制約し、逮捕し、尋問した全ての警察官、私を起訴した検察官、私に判決を下した裁判官、彼らはみな私の敵ではない。私は不法にも君らの監視、制約、逮捕、起訴、それに判決を受けたが、私は君らの職業と人格を尊重する。その中には今告発者側を代表して私を起訴した二人の検察官、張栄革と潘雪晴も含まれる。

 一二月三日、二人の私に対する尋問の間、私は君らの〔私に対する〕尊重と誠意を感じ取ることができた》

 ここには寛容の精神を尊ぶ高貴な精神が脈打っている。この陳述の2日後、法廷が下したのは、懲役11年の有罪判決であった。

心の深部に届く言葉

 劉さんの死を機にこの陳述を読み直し、モンテーニュを想起せずにはいられなかった。『随想録』第3巻第1章「実利と誠実について」にこうある。

 《公益のためには、裏切ることも嘘をつくことも、また人殺しも、必要である。だがこういうお役目は、我々よりも柔順で融通のきく人たちの方にお願いしよう》

 《意志と欲望とはただ自分の法規に従えばよいのであるが、行動の方は国家が規定する法律に従わねばならない》

 長らく法官を務め、その仕事が自分の性に合わぬことを実感し、37歳で職を辞したモンテーニュらしい言葉である。劉さんから自由を奪ったのは中国共産党であるが、それを実行したのは党に忠誠を尽くす以外に生きる道のない役人たちだ。

 つまり《まったく奴隷になるくらいなら、ただ理性だけの奴隷でありたい》と宮仕えから下りることのできたモンテーニュとは異なり、その職責にしがみつくしかない人々なのだ。

 深い人間観をもとに、役人を敵と見なすことなく、憎しみもないと表明し、彼らの心の深部に語りかける劉さんには脱帽するしかない。

 テレビに登場するつっけんどんな中国外務省報道官の態度を見て、腹を立てて画面に罵声を浴びせてしまう私など、劉さんの人間観に学ばなければならないと思う。劉さんは陳述をこう続けている。

http://www.sankei.com/premium/news/170723/prm1707230009-n1.html

>>2以降に続く)

http://www.sankei.com/images/news/170723/prm1707230009-p1.jpg
北京市内の自宅の書斎でくつろぐ中国の民主活動家・劉暁波氏=2007年
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2017/07/23(日) 22:37:44.46ID:CAP_USER
>>1の続き)

 《憎しみは人の知恵と良知を腐食させ、敵対意識は民族の精神を毒し、生きるか死ぬかの残酷な闘争を扇動し、社会の寛容と人間性を毀損(きそん)し、国家が自由民主へと歩む進行過程を妨げる。

 それ故、私は自分が個人的境遇を超越して国家の発展と社会の変化に対処し、最大の善意をもって政権の敵意に向き合い、愛によって恨みを溶かすことができればと希望する》

 武器を取ることなく、漸進的に民主化を進めようという穏健な知性を、中国共産党は獄死させた。

世界市民と真の愛国者

 劉さんの死について書いているうちにオーストリアのユダヤ系作家、シュテファン・ツヴァイク(1881−1942年)に触れたくなった。彼は『ジョゼフ・フーシェ』を筆頭に傑作伝記を数多く著し、ヨーロッパの文化的統合を夢見る世界市民であった。

 20歳のころ『随想録』を手にするが、得るところがなかったという彼が、その最晩年にモンテーニュの伝記を書き上げ、直後に自らの命を断つ。その背景にはナチスの台頭があった。亡命を余儀なくされた彼は、根無し草のようにイギリスからアメリカ、そしてブラジルへと流れてゆく。

 激動の後半生の中で、残虐な宗教戦争の嵐に抗して内面の自由を守り通したモンテーニュの姿と、ファシズムの暴風に翻弄される自分とを重ね合わせることで、やっと『随想録』の真価に気付くのだ。彼はこう記す。

 《私がモンテーニュの全作品のなかに見いだした不動の主張・公式がただ一つだけあった。それは、「この世で最も偉大なことは自己の独立を知ることである」というものであった》

 「自己の独立を知る」ための条件とは、自由であることだ。そこには「死の自由」も含まれる。彼はモンテーニュの《最も自ら欲した死こそ、最も美しい死である》(第2巻第3章「ケア島の習慣」)との言葉をつまみ食いのように紹介、これを護符にして自死を選ぶ。

 世界市民を自任する彼にとって、当時のヨーロッパの状況は絶望的だった。死の自由を行使することで自己の独立を守ろうとしたのだ。

 一方、劉さんは自由を奪われながら、自己の独立を決して失うことがなかった。それは劉さんが真の愛国者だったからだろう。世界市民の弱さと愛国者の強さ−、こう書くとツヴァイクに冷たすぎるだろうか。人間も植物同様、根を張る大地が必要なのだ。

 ※モンテーニュの引用はすべて関根秀雄訳『モンテーニュ随想録』(国書刊行会)によった。

=隔週掲載 (文化部 桑原聡)

http://www.sankei.com/images/news/170723/prm1707230009-p2.jpg
公益のためには、裏切ることも嘘をつくことも、また人殺しも、必要である

(おわり)
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2017/07/23(日) 22:38:54.39ID:iPmnmyVI
まぁ韓国には居ないタイプ
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2017/07/23(日) 22:40:06.95ID:MCL09Gxl
やせ我慢すんな
中国内は敵だらけだっただろ

ノーベル賞の中村さんの研究のインセンティブは「Anger(怒り)」
が本当なんだよ
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2017/07/23(日) 22:46:24.26ID:e68ifMDU
ひとの挽き肉づくりが得意な
中国共産党の馬鹿どもは、
自分たちが悪の結社
世界人類の敵であることを
自覚してるのかね?
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2017/07/23(日) 22:55:38.14ID:NlRmhnxo
まぁ韓国には居ないタイプニダ

アジアと世界のまとめ
http://gossipmatome999.web.fc2.com/index.html

☆中共が殺したノーベル平和賞 劉氏 更に文革モンゴル大虐殺特集

☆中国クリックファームからビットコインまで ネット経済のグレーゾーン

☆中国はいじめっ子 G7や米国で批判高まる 一帯一路も希望無し!
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2017/07/23(日) 22:57:17.23ID:tqatbQXJ
中国なんて民主化しないでいいよ
そのままブラック化して滅んでしまえ
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2017/07/23(日) 22:57:28.92ID:txVWGsA5
もともな人を嫌うキチガイ共産
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2017/07/23(日) 23:57:48.21ID:/Mm/Mxpt
劉家のくせに負けんじゃ無いよまったくもう
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2017/07/24(月) 01:00:43.33ID:BRHTNxTw
こんなに現世で祖国中国のために頑張っても、来世で、朝鮮人に生まれ変わるんじゃなあ
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2017/07/25(火) 00:09:06.85ID:WcDNxsBR
>>2
> 憎しみは人の知恵と良知を腐食させ、敵対意識は民族の精神を毒し、生きるか死ぬかの
> 残酷な闘争を扇動し、社会の寛容と人間性を毀損(きそん)し、国家が自由民主へと歩む
> 進行過程を妨げる。

いい言葉だぁ。憎悪の念と敵愾心に支配された、どこかの国の人にお供えしたくなるぐらい。
しかしだなぁ・・・
中国の反体制運動を自分なりに調べれば調べるほど、この言葉に感動して、真に受けて、
はいけないのだ、と第六感が働いてしまう。警報音が頭の中で鳴り響いてしまう。
しかし、いまは、これのどこがどうヤバいのか書かないほうがいいだろう。
中国国内の反体制運動が本当に力量をつけるまで、もう少し時間は掛かるだろうから・・・
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