北朝鮮の潜水艦が日本海でおよそ1週間にわたって活動を続けていることがアメリカ政府当局者への取材でわかり、アメリカ軍はこれまでにない特異な行動だとして警戒を強めています。

アメリカ政府の当局者は22日までにNHKの取材に対して北朝鮮の潜水艦が日本海でおよそ1週間にわたって活動を続けていることを明らかにしました。

それによりますと、この潜水艦はディーゼル型のロメオ級で、アメリカの監視記録では、この型の潜水艦の場合、通常、4日程度で活動を終えていますが、今回はこれを超えておよそ1週間に及び、これまでで最も長いということです。

このためアメリカ軍はこれまでにない特異な行動だとしてその目的などについて分析を進めているということです。

アメリカ軍は北朝鮮の潜水艦の拠点となっている北朝鮮東部のシンポ(新浦)の基地で、先週はじめにSLBM=潜水艦発射型弾道ミサイルの発射技術の試験が実施されたことを確認していて、北朝鮮は潜水艦の関連技術の向上にも取り組んでいると見られています。

またアメリカ軍は新たなICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験の準備ともとれる動きを見せていることも確認していて、北朝鮮が引き続き活発な活動を続けているとして警戒を強めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170723/k10011070011000.html