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2017/07/27(木) 21:48:58.74ID:CAP_USER肝臓がんで死亡した民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏をめぐる言葉の数々ももちろん検閲対象。今秋の共産党大会を前に党内の権力争いが激しさを増す中、体制に不都合なものを徹底的に排除しようとする姿勢が透けて見える。
「天安門事件」筆頭に…自由なきネット世界
「関係する法規と政策により、検索結果を表示できない」
検索エンジン「百度」や、短文投稿サイト「微博」などで検索しても、冒頭のような文言とともにヒットしない語句が多々存在する。当局が敏感に反応することから、「敏感詞」と呼ばれる言葉だ。最近ではよりシンプルに「検索結果を表示できません」とだけ出るケースもある。
政治情勢によって“禁句”は刻一刻と変わるが、当局にとって「敏感詞中の敏感詞」なのが、天安門事件に関する言葉だ。微博では、発生した6月4日を示す「六四」という言葉すら検索結果が表示されず、日付を隠語化した「5月35日」もダメだ。
天安門事件を象徴するシーンとして、戦車の前に民主活動家が立ちふさがるシーンが“中国以外”でたびたび登場するが、この人物を示す「タンクマン」という言葉も敏感詞だ。
指導部への「批判の芽」に敏感に反応
そんな中、世界中で愛される「クマのプーさん」が、敏感詞入りした(後に解除)。肥満型の体形が習氏と似ているとネット上で評判となり、習氏とプーさんをなぞらえる画像が続々とアップされたためだ。
最初に登場したのは数年前。2013年6月、米カリフォルニア州での首脳会談に際して、習氏がオバマ米大統領(当時)と歩く写真と、プーさんがトラのキャラクター「ティガー」とともにいる画像が並べられて拡散した。
2014年の日中首脳会談後には、安倍晋三首相と習氏が不承不承握手している写真に、プーさんとイーヨー(ロバのキャラクター)の写真を並べた画像も作成された。
これらは直接的に習氏を批判するというよりは、ネット上でのユーモアに近い扱いだったが、それすら当局は許容できなかったようだ。党の「核心」と位置づける習氏のイメージを守ろうと躍起になっている様子がうかがえる。他にも習氏を揶揄(やゆ)する言葉や画像はことごとくNGで、微博上では、中国語で「習近平」と発音が似ている「吸金瓶」などもヒットしない。
魯迅の小説「阿Q正伝」に由来する言葉で、中国の特権階級を皮肉るニュアンスがある「趙一族」という言葉も許されない。
この“発展系”とも言える「趙王回車」というワードもご法度だ。「回車」はキーボードのエンターキーのこと。かつて習氏がパソコンを前にした様子が報道された際、キーボードのエンターキーに目印のようなシールが張ってあったことが話題となり、「習氏はパソコンが不得手なのではないか」という臆測が流れたためだ。
習氏の腹心についても敏感に反応する。反腐敗政策を主導して幹部らを次々と摘発する王岐山・党中央規律検査委員会書記を批判するために用いられる同氏の名前を分解した「王山支山」という言葉も検索できない。「岐山」に発音が近い「73」「七三」すら、微博では一時検索できなかった。
追悼の言葉も「ロウソク」もだめ
13日に民主活動家で、ノーベル賞を受賞した劉暁波氏が死去した後は、敏感詞が一気に増加した。
ソーシャルメディアでは追悼の書き込みが一斉に削除。劉氏の名前のみならず、追悼を意味する「一路歩好」という言葉や、さらには哀悼の意を示すためにネットユーザーが編み出した「ロウソク」という言葉すらはじかれることになった。
http://www.sankei.com/world/news/170727/wor1707270001-n1.html
(>>2以降に続く)
http://www.sankei.com/images/news/170727/wor1707270001-p1.jpg
中国のネット検閲を報じた17日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)。左に首脳会談に際してオバマ米大統領と並んで歩く習近平・中国国家主席の写真が、右にクマのプーさんとトラのティガーが歩く画像が、並べて掲載された