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2017/07/31(月) 21:58:18.42ID:CAP_USER中国共産党に近いメディアは「家族の意向は尊重された」と反論し、台湾紙は中国の民主化の行方に悲観的な見方を提示した。米紙は、西側の指導者たちが中国の影響力に押されて、劉氏救出のために十分な努力をしなかったと非難した。
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劉氏の死去をめぐり、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は15日、「外部の満足よりも家族の満足が重要だ」とする社説を発表した。家族の希望通りに治療は行われ、医療態勢に不備はなかったことを強調。人権問題を指摘する海外メディアや民主活動家を強く批判した。
劉氏は肝臓がんと診断され、6月下旬から中国遼寧省瀋陽市で入院したが、希望した国外での治療は認められなかった。だが、社説では当局ががんの専門医を米国などから招いたことを評価し、「家族は政府に感謝している。人道主義は彼の最後のひとときまでともにあった」と対応を称賛した。
劉氏の死後、海外メディアが相次いで中国政府の対応を問題視したが、社説はそれらを一顧だにしない。「彼らはあらゆる治療の状況に疑義を呈し、病状が危機的にもかかわらず、海外治療を行うよう強硬に求めた。劉をことさら政治問題化しようとしており、関心は中国に恥をかかせることにある」と反論した。
社説では、7〜8日にドイツ・ハンブルクで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議で、トランプ米大統領やメルケル独首相ら各国首脳が劉氏について言及しなかったことに触れ、「多くのリーダーは中国の努力を理解していると信じている」と主張。
その上で、「法にのっとって進められた劉をめぐる状況は中国国内の問題だ。外界に介入する権利はなく、つべこべ言うべきではない」と断じ、国際的な批判を強く牽制(けんせい)した。
環球時報は17日には「“中国崩壊”を待つ者は人生をむなしく費やす」とする社説を掲載した。海外で活動する民主活動家たちは「誰にも相手にされなくなっている失敗者だ」と指摘し、魏京生氏らの名前を挙げて「人生を無駄にしている」と言及。
劉氏の死が民主化運動の拡大に直結しないよう警戒している様子がうかがえる。(森浩)
http://www.sankei.com/world/news/170731/wor1707310006-n1.html
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今月15日、香港で劉暁波氏の写真を掲げ、死を悼む人たち(AP)
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劉暁波氏の遺灰を海にまく「海葬」に参列した妻の劉霞さん(右)=15日(中国瀋陽市当局提供・共同)
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15日、米ニューヨーク・クイーンズ地区の台湾会館で開かれた劉暁波氏の追悼式で黙とうする参加者(共同)
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http://www.sankei.com/world/news/170731/wor1707310009-n1.html