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2017/08/04(金) 21:17:37.27ID:CAP_USERただ、この枠組みは原案段階で法的拘束力に触れないなど、中国の意向で骨抜きになっており、一連の会議も中国ペースで進みそうな情勢だ。
中国の習近平指導部は5年に1度の共産党大会を秋に控え、外交問題での失点を避けるよう行動している。王毅外相は7月、ASEAN会議の根回しのため訪れたタイで鉄道建設支援を約束し、フィリピンでは南シナ海の共同資源開発まで表明した。
外交筋は「中国と上手に付き合えば良いことがあると分かるよう、ねじを巻いている」と指摘する。
ASEAN諸国の囲い込みは、習近平国家主席が提唱した陸海シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環でもある。中国外務省の耿爽・副報道局長は3日の談話で、ASEANを「一帯一路の協力を推進する重点地区」と持ち上げた。
中国にとって、昨年と比べ、今年のASEAN会議は風向きが一変している。
昨年7月の会議は、フィリピンが提起した国際的な仲裁裁判で、南シナ海に中国の主権は及ばないと断じた判決の直後。中国は判決を「紙くず」(外務次官)と決め付け、ASEAN各国の対中結束を阻止するのに躍起だった。
ところが、昨年発足したフィリピンのドゥテルテ政権は、経済援助を得るため中国に急接近し、南シナ海問題の一時棚上げを宣言。今年の会議はそのフィリピンが議長国を務める。
http://www.afpbb.com/articles/-/3138163
【緊迫・南シナ海】ASEAN外相会議の共同声明案 軍事拠点化は「一部が示している懸念」? 対中配慮で抑制的表現か
【マニラ=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議が、フィリピンの首都マニラで5日に開かれる。一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題が焦点となるが、中国への配慮から踏み込んだメッセージは今回も見送られる見通しだ。
一方、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射で緊張する朝鮮半島情勢については、「重大な懸念」を改めて表明する方針。北朝鮮の外相も出席する会合を7日に控え、一連の会議では緊迫したやりとりが想定される。
産経新聞が入手したASEAN外相会議の共同声明案では、南シナ海情勢について、中国による軍事拠点化を念頭に、「一部の外相が示している懸念に留意する」と抑制的な表現にとどめている。
また、ASEANと中国が5月に南シナ海問題の平和的解決に向けた「行動規範」の枠組みに合意したことを歓迎する一方、「実質的な行動規範の結論は審議中だが、平和と安定の維持の重要性を再確認した」と述べ、同規範に法的拘束力を持たせることを拒んでいる中国の出方をうかがう姿勢だ。
今年の議長国フィリピンのドゥテルテ大統領は、中国寄りの外交方針を取っており、中国の南シナ海での主権主張を否定した国連海洋法条約に基づく仲裁裁定の棚上げに応じ、引き換えに中国から巨額の経済支援を取り付けた。今回も、その姿勢が維持されそうだ。
http://www.sankei.com/world/news/170804/wor1708040027-n1.html
http://www.sankei.com/images/news/170804/wor1708040027-p1.jpg
ASEAN外相会議の行われる会場近くに止められた装甲車=4日、マニラ(ロイター)