厚顔無恥、日本政府、恥の心を持て
我執・偽善行為を中断して慰安婦問題を解決...日本は本気で取り組まなければ

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▲ソ・ビョンフン国会議員

2007年2月に米下院の人権保護聴聞会に日本軍慰安婦被害者であるキム・グンジャおばあさんが立った。おばあさんは「死ぬ前に日本の謝罪を受けなければならないという思いでアメリカまで来た」と震えながら断固とした声で日本軍慰安婦被害者が経験した惨状を生々しく証言した。 5ヶ月後、米下院は日本政府の公式謝罪などを要求する「日本軍慰安婦決議案」を満場一致で採択した。

普段から日本政府の心からの謝罪を受けることが願いだと言っていたキム・グンジャおばあさんはついに願いが叶うことなく、先月23日目を閉じた。今、その願いは残った人々の物になった。

資料によると、日本軍慰安婦に連行された被害者は20万人で、2万人だけが韓国に帰ってきた。このうち、政府に正式に登録された被害者は239人であり、現在の生存者は37人に過ぎない。被害者の早急な名誉回復と真相究明が切実な理由だ。

これまで韓国政府は、日本軍慰安婦被害者問題の本質的な解決に向けたしっかりとした対策を展開できなかった。その結果が他ならぬ2015年の'12・28韓日慰安婦合意」である。前政権は、被害者の意思を徹底的に排除したまま独断的に合意を推進することにより、苦い歴史を無視して裏街道に送る、無能で無責任な政府の姿を繰り返した。

日本軍慰安婦被害者問題にアプローチするときは、何よりも当事者間の謝罪と容赦の無い合意は成立しないという事実を忘れてはならない。日本軍慰安婦被害者問題は、加害者である日本政府の謝罪と、これに対する被害者の認定と寛容が先行しない限り、どのような形でも解決することができない。また、日本軍慰安婦被害者問題は、戦争犯罪、特に女性虐待と連携していることを記憶しなければならない。これは、世界の女性の人権運動と不可分の関係であり、したがって、問題の本質的な解決には全世界の理解と警戒心のもとに再発防止の共感が形成されるとき、初めて完成される。

それにもかかわらず、日本政府の問題に対する態度は厚顔無恥としか言いようがない。日本軍慰安婦被害者の惨状を知らせる数多くの証人と証言、証拠を前にしても、責任回避と事実の歪曲、過去の歴史を消すことで一貫している。日本と同じような歴史を共有しているドイツが歴史と世界の前で痛烈な反省と心からの謝罪を続けている姿が、一層苦々しいのだ。

ドイツは第2次世界大戦後、ナチス反逆者たちを一罰百戒して被害国と被害者を探してうつむいて跪くことをためらわなかった。恥ずかしい過去の記録を先頭に立って保存することにより、繰り返してはならない歴史の羅針盤と自らを省察する鏡としている。ドイツのメルケル首相は「ドイツの侵略の歴史に対する反省は非常に苦痛だったが正しかった」と述べた。この発言が持つ意味を真剣に熟考しなければ、日本は国家の顔がどこまで壊れるかを示す事例として残ることになるだろう。

厚顔無恥で恥は、「耳」と「心」が合わさった文字である。人が批判する声を聞けば心が動くという意味で「恥ずかしい」という意味を持っている。キム・グンジャおばあさんの証言を聞いて決議案を採択した米下院議員の心が「恥」であり、軍国主義の名のもとに強行された汚辱の歴史を反省するドイツの心が「恥」である。

次は日本の番だ。遅くなったが、日本政府が今からでも我執と偽善に縛られた心を解放して、日本軍慰安婦問題の解決に本気で取り組むことを促す。

ソース:全北日報 2017.08.09
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