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2017/08/11(金) 08:58:20.85ID:CAP_USER会場では拉致問題のパネル展示も行われ、県内外から訪れた約1200人が拉致被害者奪還への思いを新たにした。(三宅真太郎)
◆パネルも展示
コンサートでは、五嶋さんと関西学院交響楽団がメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲ホ短調で協演した。講談師の旭堂(きょくどう)南鷹(なんおう)さんによる講談「親子の祈り〜横田めぐみ物語〜」も披露された。
会場のパネル展示では、政府の拉致問題対策本部が、被害者の写真や人となり、拉致問題をめぐる経緯を紹介。啓発用のパンフレットを来場者に配布した。
新潟県燕市から、8歳と11歳の娘2人を連れて訪れた遠藤真樹さん(37)は「祖母の家が拉致現場に近くて、拉致問題を身近に感じて育った。子供にも伝えていかなければならない」と話した。
◆「救う会」に寄付
「日本人が拉致被害者を忘れていないことを音楽を通して伝えたい」
五嶋さんは、コンサートへの思いをこう語る。「プロジェクト R」の「R」は、拉致問題の「Rachi」、忘れないでという英語「Remember」、五嶋さんの名前「Ryu」を掛けた。収益は拉致被害者家族会の支援組織「救う会」に寄付する。
五嶋さんは、拉致問題に心を痛めていた母の姿を見て育ち、早期解決を願う意識が生まれたという。昨年末、「若者に関心をもってもらうきっかけになれば」と、全国の大学の交響楽団に協演を呼びかけ、関西学院交響楽団など4楽団との協演が決まった。
今年2月には、拉致被害者の横田めぐみさんの母、早紀江さんと面会。「忘れ去られてしまうことが一番怖い」という言葉を聞いて、考えを深めるようになった。
五嶋さんは、コンサート終了後、産経新聞の取材に、「(拉致被害者に)会ったことがなくても、世代が違っても問題意識を持つべきだ。『拉致問題を忘れてはならない』と、若い人に伝えていきたい」と語った。
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政府が拉致被害者と認定した12件17人と「特定失踪者問題調査会」(東京)が「拉致濃厚」とする77人に県出身者はいない。一方、同調査会が拉致の疑いが否定できないとする人のうち、県関係者は少なくとも5人いるとみられている。
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【プロフィル】五嶋龍さん
29歳。米ニューヨーク生まれ。7歳でデビュー後、世界各地のオーケストラと共演。国際文化交流や社会貢献活動にも取り組む。ハーバード大学(物理学専攻)卒業、日本空手協会三段。姉はバイオリニストの五嶋みどりさん。
http://www.sankei.com/region/news/170811/rgn1708110031-n1.html