ウクライナ宇宙庁のラドチェンコ長官代行は15日、北朝鮮が7月に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)などで使われたエンジン技術はウクライナの液体燃料エンジン「RD250」が基になっているとの指摘に関し、流出源はロシアであることを示唆した。

 ラドチェンコ氏は「2001年までRD250を生産していたが、供給先はロシアだけだ」と強調。RD250に必要な液体燃料の生産技術も北朝鮮にはなく、ロシアや中国から調達との見方を示した。

 英シンクタンク国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家は、ウクライナ東部ドニプロにある企業「ユジマシ」の工場で生産されたRD250を、ロシアかウクライナの密輸業者を通じて北朝鮮が入手し、ミサイル発射技術を飛躍的に向上させた可能性があるとの分析を発表していた。(共同)

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記者会見に臨んだウクライナ宇宙庁のラドチェンコ長官代行=15日、キエフ(ロイター)