試合中に倒れたのは初めてだったので、本当に戸惑った。『立ち上がれなかったらどうしよう。優勝しなければならないのに…』などいろいろなことが頭をよぎった」

14日に行われた第19回バレーボールアジア女子選手権大会準決勝(フィリピン・ビニャン、アロンテ・スポーツ・アリーナ)ベスト8プレーオフ戦、カザフスタンとの試合中にコートにへたり込んでしまったミドルブロッカーのヤン・ヒョジン(27)=現代建設=は担架に乗せられた後、二日間起き上がれなかった。

ヤン・ヒョジンは「急性腰椎(ようつい)ねんざ」と診断され、4週間の治療・リハビリに入った。

今回の韓国代表チームは殺人的なスケジュールを消化しなければならなかった。

韓国代表は5月末の韓国・タイ・オールスター戦(タイ・バンコク)を皮切りに、ワールドグランプリ、そしてアジア選手権までブルガリア、ポーランド、韓国、チェコ、フィリピンと飛び回った。約4万4000キロメートルを飛行機で移動したことになる。

このため、ファンの間では「どれもこれもとにかく出場する」「代表選手を酷使しているのではないか」と批判の声が殺到した。

ヤン・ヒョジンは20日、本紙の電話取材に、

「選手生活でこのようにつらかったのは初めてだった。(時差のため)夜中に試合をしてほしいとキム・ヨンギョン先輩に訴えたこともあった。このように無理な日程では私だけでなくほかの選手たちもけがをするおそれがある。私のような選手が出ないように協会が選手のことを考えてスケジュールを組んでほしい」と慎重な表現で語った。

だが、こうした状況の中でもヤン・ヒョジンは「9月の世界選手権アジア予選に出場する」と覚悟を決めた。

「一度、故郷(釜山)に帰って母としゃべったり、南浦洞の屋台で売っているトッポッキ(もちのトウガラシみそいため)やテジクッパ(豚肉入りクッパ)を食べたりして元気を取り戻したい。選手になってからまだ一度も滋養強壮食を食べたことがないが、紅参や黒ヤギも今度食べてみようかと思っている」と語った。

チョン・ビョンソン記者

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