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2017/08/21(月) 11:51:42.36ID:CAP_USER9月初めに中国で開催されるBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)5カ国首脳会議を控え、両国が事態の解決を図ると予想されるからだ。
国境対峙事態は、先月16日に中国軍隊がインド・ブータンとの境界地帯の洞朗(ブータン名・ドクラム)で道路建設を始めたのが発端だ。
ブータンが領土を侵犯されたと主張すると、同盟国のインド軍が出動して道路建設を阻止し、対峙状態に入った。中国は自国の領土が侵犯されたと主張している。
その後2カ月以上は平和もなく戦争もない不和不戦の対峙が続いた。数百メートルの距離で両国の軍隊は「撤収しなければ後の責任は負わない」という通告を繰り返してきた。
15日にラダック地域で双方の数十人の軍人が投石戦をしたが、射撃は自制し、現地将校が会って対話をしたりもした。
しかし万が一の事態に対応した兵力増派と武器増強が続き、局地戦に発展する危険も残っている。インド軍は対峙地域の後方に3万人以上の歩兵師団と山岳師団を配置し、住民を避難させ、交戦も辞さないという意志を見せた。
中国は山岳タンクと攻撃型ヘリコプター、ミサイルなどを国境地域で次々と増強配備している。中国の消息筋は「インド軍の数百人を全員逮捕した後、武装解除させて追放する方式の作戦計画も立てている」と伝えた。
こうした中、今後1週間が今回の事態のヤマ場となる見込みだ。来月3日から5日まで中国福建省でBRICS首脳会議が開催されるからだ。インドのモディ首相も出席対象だ。主催国の中国としては客を迎えておきながら国境で争うことはできない。
ヒンドゥスタンタイムズの北京特派員は「両国間の水面下のチャンネルが開かれているため、国境地方に増強配備された兵力を縮小する交渉が始まる可能性がある」という見方を示した。
外交的努力が失敗する場合、予期せぬ方向に事態が流れる可能性もある。中国消息筋は「平和的解決に進展がなければ制限的な軍事作戦を通じて解決すべきだという議論がある」と伝えた。
今回の事態の一次的原因は国境紛争だ。インドと中国は4000キロにのぼる世界最長の未確定国境を挟んで向かい合っている。1962年に両国が局地戦をした実例もある。当時の戦闘では中国が勝利したが、国境線は依然として未確定状態だ。
国境紛争以外にも葛藤の要因は多い。チベットの指導者ダライ・ラマがインド領内で亡命政府を樹立したのが代表的な例だ。最近では戦略的葛藤が深刻になっている。インドは中国の一帯一路プロジェクトに最も強く反対している国だ。
パキスタンに軍港を確保してインド洋に進出しようとする中国の戦略に強い警戒心を抱いている。インドは5月中旬、習近平国家主席が心血を注いだ一帯一路首脳会議開催の直前、外相名義のボイコット声明を出して雰囲気に冷や水を浴びせた。
人口大国であり古代文明の発祥地としての共通点は根強いライバル意識の原因だ。インドの人口は約13億人と、中国に劣らない。しかし若年層が多いため、高齢化傾向が目立つ中国とは違い、21世紀の成長動力になる潜在力を持つ。
高速成長は中国で先に始まったが、昨年の成長率はインドが中国を上回った。中国は米国に対抗する大国の地位を強調する半面、インドは民主選挙制度と三権分立が確実な「世界最大の民主国」というプライドが強い。
こうしたプライド対立が、険しいヒマラヤの渓谷で向き合いながら一歩も退かない国境対峙につながっている。
http://japanese.joins.com/article/519/232519.html