中国ではなぜか「日系車は安全性に劣る」というデマが根強く存在する。中国の一部の愛国者は「安全性に劣る日系車を購入すべきではない」などと主張しているが、こうした主張に対して中国ネット上では日系車の安全性を検証する記事も増えつつある。

中国メディアの今日頭条は15日、中国ネット上で言われている「日系車は手抜きがあるため、安全性に劣る」というデマを検証する記事を掲載、ネット上で言われている主張は「やはりデマだった」と伝えている。

記事は、中国の消費者の多くは「日系車は安全ではないと思っている」とし、その理由は「ボディの鋼板が薄い」、あるいは「構造上の手抜きがある」といった噂のせいだと紹介。

この噂の真偽を確かめるために、マツダの新型アクセラを分解してみたと伝え、バンパーを取り外してみたところ、「ちゃんとリーンホースメントが装着されていた」と紹介した。

リーンホースメントとはバンパーの内側に設置される補強部材だが、中国では「日系車にはリーンホースメントが装着されていない」という噂が根強く存在し、この噂が「日系車は安全性に劣る」というデマを生む要因の1つとなっている。

だが、バンパーを外してみたところアクセラにはフロントとリアの双方にリーンホースメントがあり、「しかも、しっかりと分厚いものだった」と伝えた。

記事は「リーンホースメントが装着されていないから日系車は安全性に劣る」という言い方は今後はできないとし、むしろ「中国人消費者は良いものは良いと認めるべき」であり、良い車を「悪い」と言うのはもうやめるべきではないかと論じている。(編集担当:村山健二)

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