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2017/08/22(火) 09:11:28.73ID:CAP_USER親からの十分な愛情・教育を受けられない、犯罪に巻き込まれやすいなどさまざまな問題をも含んでおり、対応が極めて難しい。
留守児童は親の庇護(ひご)がないので、成長に大きな影響を与える。ある農村地区の学校のクラスでは、96人中、30人余りが留守児童で、ほとんどの児童が何らかの問題を抱えていたという。
宿題を期限通りにやってこないなど、成績に差が生じやすい。日頃から孤独なので、他の児童との付き合いも敬遠しがちとなる。
地方で行われたある調査では、留守児童が親と会える回数は、半年に1回が53%、年に1回が44%、2年以上に1回が3%だった。中には両親がともに出稼ぎに行っており、6年間も会えなかった児童がいたという。
留守児童をめぐる事件も後を絶たない。貴州省で数年前に起きた4人の子供の集団自殺事件、南京市で起きた姉妹の餓死事件など、いずれも留守児童だった。児童の事故や事件の多くは留守児童だという統計もある。
全国で留守児童はどのくらいいるのか? 民政省などは昨年秋に実態調査の結果、全国で902万人という数字を発表した。ところが中華全国婦女連合会は15年に、約6100万人という数字を発表している。5年ほど前には、教育省が2200万人という数字を出したこともある。
一体、この違いはどこから来るのか。民政省の担当責任者は記者会見で、第1に政府の取り組みによって留守児童数がかなり減ってきたこと。第2に留守児童の定義も関係していると説明した。
すなわち、以前は「両親のどちらかが出稼ぎへ行っている18歳未満」とされていたが、昨年の調査では「両親が出稼ぎへ行っている、もしくは一方が出稼ぎへ行き、もう一方に監督能力がない16歳未満」に限定したというのだ。
このほか中国には、出稼ぎに出た親とともに都市部へ移り住んだものの、都市部の戸籍がないため、教育などを受けることができない児童も多くいる。こうした児童に関わる諸問題を解決することこそ、習近平政権が第一に取り組まねばならない優先課題であろう。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170822/mcb1708220500007-n1.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170822/mcb1708220500007-n2.htm