>>1の続き)

アリババほど強大ではないが、JD.comもEC業界の主要企業だ。

アリババは売り手が買い手に直接販売できるマーケットプレイスの運営に注力しているが、JD.comはプラットフォームをより厳格に管理しており、有名ブランドグッズを消費者に直接販売・配送している。アマゾンと同様、ドローン宅配にも投資している。

ディディチューシン(滴滴出行)は、中国版ウーバー(Uber)。ほぼ同じ規模を誇る。

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北京の本社にあるディディチューシンのマスコット。

昨年、激しい価格競争の末にウーバーを打ち負かしたディディチューシンは、最終的にウーバー中国部門を買収。2016年5月、アップルから10億ドル(約1100億円)の出資を受けたことはよく知られている。

Twitterに一番近い中国のサービスは、シナ・ウェイボー(新浪微博)。

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メディア大手シナ(新浪)とアリババが運営している同サービスは、FacebookとTwitterを足して2で割ったようなもの。ユーザーは簡素な「マイクロブログ」を作成し、さまざまな著名人をフォローできる。 Twitterとは異なり、急成長中。

1つの会社がSpotify、Pandora、Apple Musicを運営していたとしたら。テンセントによる中国音楽ストリーミングサービスはそんな存在だ。

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中国の音楽ストリーミングサービス、QQ Musicのホームページ。

テンセントは、2016年に自社の音楽ストリーミングサービスQQ Musicを競合サービスの クーゴウ (酷狗)、クーオー(酷我)と合併し、現在中国の音楽ストリーミング市場の70%以上を握っていると言われる。

もちろんこれらのサービスを活用し、ユーザーを同社の他のプラットフォームに誘導している。

タンタン(探探)は中国版Tinder。同国最大のデートアプリだ。

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創業3年。タンタンはTinderでお馴染みのインターフェースを踏襲している。デート相手を見つけるために、ランダムに表示される顔写真を左右にスワイプするのだ。同社によると、ユーザーの男女比は6:??4。おそらくこの種のものはだいたい同じ比率になるようだ。

誤解のないように言うと、これらのサイトや企業は使いやすく役に立つサービスを提供しているから、人気を集めている。だが中国当局によるインターネット検閲に従っていることも、大きい。

「グレート・ファイアウォール」は多くの現地企業の急成長を支えてきたが、開かれたウェブを待望する中国の消費者は、いまだに置いてけぼりのままだ。

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中国の国家主席、習近平氏。

[原文:China’s Silicon Valley: Meet the Chinese counterparts to 11 of the most popular US tech companies]
(翻訳:本田直子)

(おわり)