近年、中国の造船業が成長を続けている。日本の造船業は過去に圧倒的なシェアを誇った時期もあったが、韓国の成長によってそのシェアを奪われた。そして現在は中国が成長したことで、今や日中韓の三つ巴の争いとなっている。

中国メディアの海外網は21日、中国が韓国と受注を競った大規模プロジェクトにおいて、中国側の受注が決まったことを伝え、韓国では中国に競り負けたことについて「身を切るほどの痛み」を受けたとする声があがっていると伝えている。

記事は、フランスの大手海運会社であるCMA CGMがこのほど、中国の造船メーカー2社と超大型コンテナ運搬船9隻などの建造について覚書を交わしたことを紹介。超大型コンテナ運搬船だけでも受注額は96億元(約1573億円)に達する見込みだと伝えた。

これについて、韓国メディアは「韓国造船業が長きにわたって待ち望んできた大型契約は、中国の手中に落ちた」と落胆とともに報じたことを紹介。

海運業の景気回復が当分見込めないなか、これだけの大型契約は極めて価値の高いものであり、それを中国に奪われたことは韓国造船業にとっては「身を切るほどの痛みを伴うもの」と伝えた。

報道によれば、中国の造船メーカーが受注したコンテナ運搬船には、液化天然ガスとC重油の双方を燃料とできるデュアルフューエルエンジンが搭載され、5隻は中国船舶工業集団(CSSC)傘下の滬東中華造船が建造を担当し、4隻は同じくCSSC傘下の上海外高橋造船有限公司が建造するという。

このように記事は、韓国の造船業界では巨額のプロジェクトを失注したことに落胆の声があがっていることを伝える一方、「韓国造船業はすでに技術力で中国に追いつかれたのだ」という声も上がっていると伝えた。(編集担当:村山健二)

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