W杯アジア最終予選の舞台裏で、“運命の日韓戦”に向けての準備も進んでいる。

日本はホームの豪州戦(31日=埼スタ)に勝てばスンナリW杯出場が決まるが、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「誰をメンバーに招集していいかわからない」とFW大迫(ケルン)とMF本田(パチューカ)の故障に頭を抱えている。

日本は最終予選B組の2位以上に入ればW杯出場権を獲得できるが、3位となった場合、A組3位とのプレーオフに回る。

この場合の日程が、第1戦・10月5日(アウェー)、第2戦・同10日(埼玉スタジアム)に決まった。問題は相手だ。

日本は残り2試合で3位以上が決まっているが、3位となったときの日本の相手は、宿敵・韓国が濃厚だ。

韓国も監督を途中解任するなど大苦戦中。31日にはホームですでに出場権を獲得しているイラン戦、最終戦のアウェーで2位以上を争うウズベキスタンと激突。こちらも3位になる可能性が十分ある。

豪州戦に勝てなければ、10月の“運命の日韓戦”に一直線。そこでも負けたらW杯出場権を完全に失う。

ハリル・ジャパンのW杯最終予選では、テレビ視聴率はいまひとつ。前回アウェーのイラク戦(6月13日)の平均視聴率は19・7%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

ちなみに4年前、ザッケローニ・ジャパンがW杯ブラジル大会の出場を決めたドローの豪州戦の平均視聴率は38・6%、瞬間最高視聴率は46・3%まで跳ね上がった。10月のアジアプレーオフのカードが日韓戦に決まれば、視聴率は跳ね上がりそうだ。

日本協会の複数の幹部は「そんなことは想像もしたくないよ」と苦笑。もちろんプレーオフにまでもつれ込めば、ハリルホジッチ監督が指揮をとる可能性が極めて低い。(編集委員・久保武司)

http://www.zakzak.co.jp/spo/news/170823/spo1708230006-n1.html

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ただでさえ日韓戦となれば、必ず激しい展開になるのに… (2011年アジア杯準決勝)