【広州=幸内康】香港紙・大公報などが、中国が、開発を進めているステルス戦略爆撃機「H(轟)20」の試験飛行を年内にも行うとの見通しを伝えている。

アジア・太平洋地域での空軍能力を巡っては、ステルス戦略爆撃機B2などを擁する米国が中国に対して優勢を誇ってきたが、H20が配備されれば、力関係に変化が生じるとの指摘もある。

大公報などによると、機体は水平、垂直尾翼のないB2に似た全翼型を採用する可能性がある。

核ミサイルも含めた30〜40トンを搭載可能で、航続距離も米国本土にも届く1万キロ以上に及ぶとの見方がある。

中国の主流戦略爆撃機H6Kは旧ソ連機の改良版でステルス機能もない。

中国の軍事専門家は同紙に対し、H20はステルス機能も含め、B2に匹敵する能力を備えるとの見解を示した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20170823-OYT1T50094.html