中国と韓国が24日、国交正常化25周年を迎える。

しかし、数年前までの蜜月関係は、米軍が韓国に配備する高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD〈サード〉)問題で冷え込んだまま。

北朝鮮への対応に双方が協力を必要としているものの、関係改善の糸口は見えていない。

北京では23日、中国側主催の25周年記念行事が開かれた。韓国側は24日に別に開く。

5年前は両国が式典を共催し、当時の国家副主席だった習近平(シーチンピン)氏や外相だった楊潔?(ヤンチエチー)氏らが出席して盛大に祝ったのとは対照的で、韓国外交筋は「今回も共催を呼びかけたが中国が応じなかった」と明かす。

ソウルでも在韓国中国大使館が行事を開くが、韓国政府は出席者を5年前の外交通商相から林聖男(イムソンナム)外交省第1次官に格下げする。

国交正常化以来、両国間は経済的な結びつきを強めてきた。1992年に64億ドルだった貿易額は2016年に2114億ドルと33倍に。

韓国観光公社によると、93年に15万2千人だった訪中・訪韓者数は15年には約69倍の1042万8千人にふくらんだ。

15年には北京で開かれた中国の戦勝70周年記念式典に、朴槿恵(パククネ)前大統領が西側首脳としてただ一人参加するなど、政治面での接近も進んでいた。

だが、翌年のTHAAD配備決定で中国は姿勢を一変させた。

中国では韓国の映画やドラマの流入や韓国旅行の制限が広がり、韓国製品不買の動きも続く。

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中国人観光客が大幅に減り、人通りがまばらなソウル市中心部の繁華街(2日、東亜日報提供)