日韓両政府は、フィリピンで8月初旬に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合に合わせて2国間の外相会談を行った。しかし韓国内では、河野太郎氏の外相就任直後から、「最終的かつ不可逆的」な解決を確認した慰安婦問題に関する日韓合意について批判的な声が出ている。日韓の関係改善に向けて両政府が苦労して作り上げた日韓合意をもはや“悪”のように取り扱う事態に陥っている。

「就任早々冷や水…河野外相」

 韓国の大手紙、朝鮮日報(電子版)は、第3次安倍晋三第3次改造内閣の発足後に行われた8月3日の記者会見で、日韓合意の履行を求めた河野外相の発言に関し「就任早々冷や水…河野外相『慰安婦合意は履行すべき』」とする記事を配信した。

 記事は、慰安婦募集の強制性を認めた河野談話を河野外相の父、河野洋平元衆院議長が官房長官時代にまとめたことなどから、「韓日関係にとって転機になると期待する向きもあった」と指摘。そうしたことから河野外相の発言は「韓日関係改善への期待に冷や水を浴びせる格好となった」と批判している。

 しかし、「国家間で合意した取り決めをすぐに覆す外交は国家としての信頼を失う」(日本外務省幹部)という常識から見れば、河野外相の発言は日本としての一貫した立場を示している。

 米国のように、オバマ前大統領からトランプ大統領に政権が移ったことで政策方針の大きな変更が行われる場合もあるが、河野外相は日韓合意をまとめた安倍政権下での内閣改造で選ばれた新外相だ。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)
http://www.sankei.com/west/news/170824/wst1708240001-n1.html